『プリンセス・プリンシパル』という最高のスパイアニメ

こんにちは。黒蜥蜴星人です。

この地球(ほし)でアニメを学び、盗みとろうとしています。

黒蜥蜴星人です。

 

 

なんだか懐かしいピン芸人みたいな出だしになりましたが、僕は元気です。

 

さて、今回は『プリンセス・プリンシパル』の感想について書いていこうかなと思います。

 

www.pripri-anime.jp

 

見れば分かる通り、キャラ原案は福岡が誇るかの有名な黒星紅白先生なるぞ。

正直ここ最近の黒星紅白キャラ原案アニメでパッと思い浮かぶのはどうにも上手くいかなかったものしか出てこないので最初はこけないでくれ……なんて言ってました。

 

 

制作が安定しないアクタスも関わっているし……とか思ってたけどむしろ制作が安定しているアニメ会社の方が少ないじゃん。教えてくれ、最高のアニメ会社を。

 

と言った感じで、実は最初は期待してませんでした。

公式サイトに『スパイ』×『スチームパンク』×『女子高校生』!?

なんて謳い文句があるので見る前なんかは、最近流行りの女子高校生にちょっと付加価値つけてみました~系のアニメかなとか思ってたんですけど、全然違った。女子高校生要素、年齢だけ。

めっちゃスパイ。彼女らめっちゃスパイしてた。

 

「私たちは何?」

「スパイ。嘘をつく生き物だ。」

 

女子高校生なんてまるっきり嘘。いきなり一話から度肝を抜かれたね。

しかも一話が最高で、何も情報を与えてくれないの。いや、スパイとスチームパンクと女子高校生ってことは教えてくれたんだけど、キャラクターについてはほぼ触れないワケ。チームメンバーは5人いるんだけど、その関係性がある程度完結したところから始まってその後の話数で掘り下げていくっていう感じ。

単純なキャラクター紹介だけでワンクール使い倒したアニメとか思い出しちゃう。ウケる。

じゃあ軽くキャラクターの方にね、うん、触れてね、うん、行きたいと思うんですけど。

 

まずはアンジェ。

黒蜥蜴星人。母星の技術力をもってして作られたケイパーライトなるものを使用してスパイ活動に尽力している。

 

プリンセス。

名は体を表すとはまさにこのこと。表の顔は王女様。裏の顔はスパイをする王女様。

 

ドロシー。

みんなのまとめ役的存在。常に自分の年齢を偽って生きている。

 

ベアトリス。

チームのマスコット的キャラクター。その愛らしい容姿から信じられないような声を発する可愛い女の子。

 

ちせ。

ジャパニーズサムライ。一度失敗をすればすぐに腹を切ろうとする。どこまでもサムライ。

 

簡単に紹介しましたけど、こんな感じです。私たちはスパイ、嘘をつく生き物だ。

 

ちょっと待って!このチームメンバー、少しおかしくない?

 

そう、王女様がいるんです。

 

これがこのアニメの肝なんですよ。

 

最初はチェンジリング作戦、プリンセスを殺して成り代わろうって感じだったんですけど、気づかれちゃいます。プリンセスすごくない?しかもそこで何故か自分を殺そうとしたスパイに向かってプリンセス、自分を女王にすることを条件にアンジェ達スパイに協力を申し込みます。なんでやと思うやん?

実は、アンジェとプリンセスはスパイをする前から旧知の仲であります。

プリンセスは女王になってこの国を変えたい。アンジェはそれを手助けしたい。

ということで二人でこっそり一芝居打って周りを信じ込ませたってワケ。優秀ですね。

なんでそこまですんのかって言うと、この二人はお互いが大好きなんです。アンジェはプリンセスのために、プリンセスはアンジェ含むこの国のために。ちょっとだけすれ違ってる……春の夜風に吹かれながら思い出に殴られて傷重ねて気付かされた大事なものを握りしめてほしですね……。

 

と言った具合で、アンジェとプリンセスの企みを中心に置きながらお話が進んでいきます。

それから各々の受難について語られていくんですが……、この子たち受難しかない……。

受難あっての現在ともいえますけど、ココらへんスパイが暗躍する時代を上手く描きつつ各キャラについて掘り下げるっていういい塩梅だったなと思いす。

 

いろいろありながら絆を深めていく5人。ようやくチームとしてまとまってきたかなってときに突然上司が変わってミッションが下る。

 

「プリンセスを殺せ」

 

なんて残酷なんでしょう。でも私たちはスパイ。命令には従う。

と言いつつも、そんなわけもなく助けようとします。あたりまえだよね。だって仲間だもん。それくらい分かっていると言わんばかりにチームは解散させられます。

みんな散り散りに……。

とうとうアンジェは1人残ります。でも元より全部1人でやるつもりです。

プリンセスと魔の手から逃げおおせます。

 

「二人で白い小さな家で暮らそう」

 

なんて言います。ロマンチックですね。言う人が違うとこうも印象が変わるものかとか

思いましたね。

でもプリンセス、断ります。

 

「私に王女としてこの国を救うために出来ることがある」

 

ってどこまでも王女ですね。

 

アンジェは1人で、プリンセスを救いに。プリンセスは1人で国を救いに。

ここでまたすれ違います。悲しいですね。

結局プリンセスは醜い争いに巻き込まれていっちゃいます。

 

お願い、泣かないでアンジェ!アンジェが今ここで泣いてばっかりいたら、プリンセスとの約束はどうなっちゃうの!?ケイパーライトはまだ残ってる。ここを耐えれば、プリンセスを助けられるんだから!

次回、「プリンセス死す」。ミッションスタンバイ!

 

次回はありません。

 

なんとか立ち上がったアンジェ、ボロボロになりながら再びプリンセスを助けに行こうとします。

突然姿を消したドロシー達も実はプリンセスを助けようと動いていました。熱い展開ですね。

なんやかんやあってなんとかプリンセスを助けて円満解決。闇夜に消えていくアンジェとプリンセス。

 

あれ?これで終り?

 

なんかアンジェとプリンセスの関係は?

 

プリンセスの思惑は?

 

あれ?

 

EDが入り、なんやこれと思っていたらCパートありました。

大仕事を終えて、無事元の上司も戻ってきて南の島でバカンスを過ごすみんな。

そこに新たな指令がくだります。

「スパイはゆっくり休暇を過ごすことも出来ない」

なんて言ってます。

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多分、これがやりたかったんだと思う。

よくスパイ映画とかでもあるじゃん。最後のシーンで海で休暇を過ごしてるところに急に指令が入ってやれやれ……みたいなやつ。

アンジェとプリンセスの関係とか全然関係なくて本当にスパイアニメとして最高を描いた、そんなアニメだと思います。全部が全部盛り上げるためのエッセンス。

僕らは結局嘘に騙された。ストーリーなんて関係ない。これをやるために作られたそんなアニメだった。

 

最後の最後まで、最高にスパイしてた。

 

ありがとう、プリンセス・プリンシパル

 

 

スパイの友達がほしい。

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